「VIデザインシステム」と「アプリケーション・デザイン」

 
人の思いと行動は矛盾しやすいものです。

それが人間です。

しかし、思いと行動が一致したものには、
人を動かす確かな説得力が宿ります。

そこに一線を超えた真摯さがあるからです。

先に説明したとおり東京ディズニーランド(の仕組み)には、
矛盾や齟齬が無く、みごとにコンセプトを中心にまとまって(整合化されて)います。

その東京ディズニーランドのコンセプトは、
「あらゆる年齢のこども」のために「勇気と冒険」、
そして「ドリームズ・カム・トゥルー(夢は叶う)」が核心にあります。
人々にとって、何が本当に素敵なのか、
何が本当に大切なのか、という洞察(コンセプト)があるからこそ、
必然的に、感動(ハピネス=幸福感)が産まれてくる構造が、
ゲスト(お客さま)にも、キャスト(社員・アルバイト)にも、
様々なもの(アプリケーション・デザイン等々)に反映させて、仕掛けられています。

現実は、それでなくても、誤解と錯覚の世界であり、
さらに、ビジネスという立ち位置は、そもそもマイナスのステージです。
疑われたり誤解されて当たり前です。ゆえに、見せかけだけの偽物と
本物の閾値(境目/一線)を表現においても越える必要があります。

デザインを巧みに使いこなす会社は、会社とお客さまを、直接つなぐもの(媒体)、
つまり、コンタクトポイントをあらかじめ洗い出し、その中での最大の接点を、
自らのコンセプトの真意を証明できるようにデザインします。

自社のコンセプトを、鮮明に認知(理解・記憶・想起)してもらうためです。

多くの方は、魅力的なロゴマークだけを注目しますが、
会社をより魅力的に説得力をもって感じさせるのは、
どんなに素敵なロゴマークがあったとしてもロゴマーク単体だけでは不可能です。

今の人々は長年の成熟社会で目は冴えおり、
会社を見る目(解釈)は、とても覚めています。

ゆえに、素敵だと思うロゴマークには、かならず素敵な背景が
セッティングされています。アップル、スターバックス、ナイキは、
ショップをはじめ、ポスター、ちょっとした備品にいたるまでも、
実にそのブランドらしいデザインが展開されています。
しかし、あらゆるものをデザインするのは無理があります。
そのため費用対効果と閾値を考え、デザインするアイテムを選ぶことになります。

その選択したデザイン・アイテム(アプリケーション・デザイン)を中心に、
ロゴマーク(会社のコンセプト)を鮮明に強調する全体のビジュアルスタイルや、
その必要となる表示構成要素の選択と、表示ルールが必要になります。

それが、「VIデザインシステム」です。

会社の設定したコンセプト(アイデンティティ)を裏切らないように、
デザインシステムの原理原則に則り、デザイン展開していきます。
そのため、勝手な思いつきや、行き当たりばったりに、
デザインすることはなくなります。それは、つまり、はじめに
十分に熟考された表示スタイルが確立されシステム化(整合化)されて
いるからです。

一見、煩わしく感じますが、一々、個別に、後付けでデザインするより、
はるかに効率的であり、かかる経費のコストダウンにもなります。

つづく・・・・・・・


by Axle


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https://www.axle.biz/vi_low.html



デザインシステムの具体的な説明内容はこちらのページをご覧ください。